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サドナの代表に近況をお聞きしました。

2021/3/26

2020年、サドナはコロナウイルス感染症拡大でどのような影響を受けましたか?

この1年、サドナにはほどんど仕事がありませんでした。年間売上が例年の4分の1となり、職人への支払いは通常のわずか20%となってしまいました。
受注できた仕事は医療従事者向けの防護具、マスクの生産のみでした。これらの制作は、刺繍を必要としないため、サドナのほとんどの職人たち(*1=刺繍を担当する職人)には仕事がありませんでした。私たちは、助成金を募り、各職人に食料品や経済的な緊急支援を行いました。
2020年は誰もが厳しい状況に陥ったため、バイヤーの方で商品の受け取りがすぐにできないこともありました。また、インド国内の展示会が全てキャンセルされたため、サドナの商品を販売することができず大量の在庫をかかえています。
*1 サドナの活動するウダイプールとその近郊では、今でも女性たちが外に出て働くことが簡単ではありません。(村の風習、部族の伝統、家庭の方針など様々な理由による)そんな女性たちが、家にいながらできる仕事=「刺繍」によって、仕事を生み出し、社会的・経済的な自立をサポートしてきました。詳しくはこちらをご覧ください。刺繍が入らない製品では、職人たちの仕事がなく収入が得られません。)

サドナでは通常どおり仕事ができていますか?影響は今も続いていますか?

影響はまだ残りますが、これまで繋がりのある(「tanka」のようなお店を含む)古くからのお客様と連絡を取り、受注を確保しようとしています。これらの安定した注文を受けつつ、しかし昨年販売できなかった多くの在庫を、多様な方面、様々な方々に購入していただけるよう、ルートを広げる必要があります。昨年よりは確実に良くなっているので、2022〜2023年までには再び正常な状態に戻ることを期待しています。

サドナのあるウダイプールは、日常生活はどのような感じでしょうか?

現在(3月24日)、第二波がインドを襲い、夜の外出禁止令が発令されています。ウダイプールはインドの他の都市に比べて規模が小さく、今のところ影響も少ないです。しかし安心はできません、感染の脅威はだんだんと迫ってきます。

サドナはどのような団体ですか?スムリティさんはどのように思いますか? (スムリティさんは、2021年2月に新しくサドナのCEOに就任されました。以前は他の社会福祉団体で長く働いておられました。そこでは布製ナプキンの普及に関わり、初めは見向きもされなかった布製ナプキンを普及させるために尽力されました。)

サドナは、社会的企業(社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む事業団体)です。他の団体とは異なり、運営するための助成金を得ていません。社会福祉団体でありながら、ビジネスをして自立する、この形がサドナの運営を特別なものにしています。自分たちの製品にベストを尽くしながら、競争力を高め、製品を販売し、それによって事業を維持するしていくというチャレンジです。それと同時に、最も重視しているのは、職人たちの福利厚生、職人たちの幸福です。問題に立ち向かい、改善の余地があればより良い方向を模索し、克服できるよういつも努めています。
社会的企業として、サドナの誠実さは並外れたものであり、職人たちが作る製品も非常に素晴らしいものだと、私は思っています。

日本のお客様にメッセージはありますか?

インドと日本はいつも友好関係にあります。私たちは日本の品質と誠実さへのこだわりを評価してきました。今でも、インドで最も評価されているブランドの多くは、間違いなく日本製です。私たちは、「tanka」のように、インドの女性たちや、インドの豊かな伝統工芸品を支援してくれる方がたくさん増えることを願っています。お礼を申し上げるとともに、今後のさらなるコラボレーション(共同ブランドや、インドと日本の融合した工芸品のデザインなど)を楽しみにしています。そして、日本みなさまの心の中にもっとインドがありますように。

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